今年、新しい出会いを求め入部してくれた沢山の新入部員の皆さんにとっては、はじめての「観る機会」の共有ということで・・・
先日、本年度最初の映画鑑賞会を敢行しました。
新部員の一人が推薦してくれたジェームズ・ワンの「SAW」がお題です。
部員のリアクションと、私の思うところ等々、続けて書きます。
世間的には“えげつない”映画の部類に入る一作。それを観ないかと話が出たとき、ホラーやスプラッターが苦手な人もいるんじゃないかと私は杞憂していましたが、みんなは思いのほかカラッとした反応。そういう映画はむしろ大人数で見たほうがいい、という意見も。そういうものなのですね。
かくいう私もちょっと前に「SAW」を観た際、それがただ下世話なだけの映画だとも思わなかったこともあるので、「SAW」でもいいんじゃないかな(これについてはまた後でお話を)・・・ということで、当日に至ります。
改修したての大きな共通棟の教室と、そんなに大きくない借り物のスクリーンとプロジェクター。
夕方以降の自然な暗さが、ほんのちょっと映画館的な興趣にも繋がりそうだななどと思いつつ、見学の方含め十数名の環視の中、102分の上映。
さて、終わってから軽く皆でよもやま話。
第一に「エグい」、というところでは満場一致。特に元からそういう表現が苦手なメンバーは、やはり画面もまともに観られなかったようです。覚悟の上で観に来てくれてたとはいえちょっと心苦しくもあり。次回はもっと穏やかな映画でやりましょう。
その一方、そのエグいイメージから敬遠してきたメンバーの中には、「結構よくできてるじゃないか」、という感銘の声もあります。ミステリー的・サスペンス的な要素の一ひねりが効いた脚本がおおむね好評。その驚きの瞬間の演出も絶妙なタイミングだ!というところで、皆さんは盛り上がっていました。
さて、私もこれで観るのは2回目なのですが、このジェームズ・ワンという監督にはポテンシャルがあるぞ!という思いを新たにしました。
無論それはトリッキーな脚本に関してもそうなのですが、ホラー系統のジャンル映画を、相当よく観ている、そして愛しているというのが、堅実な恐怖演出等々から伺うことができる、と言う風に私は考えるのです。
それについては、鑑賞会後の話し合いでも簡単に触れましたが、もう少し具体的にそれを語りたいということで、活動がおひらきになってから、ものの数時間でせっせと作ってみたのがこの資料です。私の「SAW」論もこれに代えさせて頂くので、よかったら一読のほどを。